午前9時12分
午後5時22分
夕暮れが哀しく思える瞬間
切なくて切なくて
その切なさは
何に由来するものではなく
夕暮れの色の切なさ
空の大きさも
この気持ちを和らげる助けにはならない
冷たい風が裏山から吹いてくる
祭りの相談が始まった
賑やかな気のよい男衆の
相談という名の酒盛が始まった
祭りが終われば
この山里は冬支度の準備が始まる
そう思うと余計に切ない
のだけれど
今頃
男衆は 牛の臓物を煮込んで
ベロンベロンのグデングデンだろう
憂いも哀愁も吹き飛んでしまうような
笑い声が聞こえるようで
この物憂い気分に浸っていることが
アホらしくなってきた。