Y版山姥日記

旧山姥日記

オヤジたちの不毛な戦いは続く・・・

5月7日午前9時17分
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5月8日午前9時53分
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               山姥村のオヤジたちは仲良し小良しだ。
               よく呑むし、よくしゃべるし、よく働く。

               太っ腹も仲間に入れてもらっているが
               仲間の役割分担はなんとなく決まっている。
               昨年の米作りでは
               「素人に田圃に入られると 後が厄介だでなぁ」
               そう言われて 太っ腹は料理当番を命じられていた。
               コメの収穫高から考えると
               作業後の呑み代のほうがはるかに上回っている。
               つまり 去年は赤字だったのだ。
               オカアチャン連中(もちろんアタシもその一人)のブーイングの凄まじさ。
               しかし オヤジたちはそのブーイングを物ともせず 呑み続けている。

               山姥村のオヤジたちの連絡網がとても不合理だと思う。
               家にいても必ず携帯電話を使う。
               太っ腹は常に不携帯電話なので一度で話がつかない。
               携帯の着信暦を見て かけてきたオヤジ仲間に電話をする。
               すると・・・
               「おれぁ、電話かけたんかい?」と聞かれ
               「何の話だっけ?」と太っ腹が聞かれる生活が続いている。
               挙句の果てに
               「もう寝るだ!」とべろんべろんのオヤジたちは太っ腹に言うそうだ。
               だいたい午後6時半ごろのことが多い。

               元ガキ大将のちゃんは 先日の通夜の数時間前に
               「○○さんさぁ、オレの携帯に掛けてみぃ」と太っ腹に言った。
               太っ腹が携帯を掛けている時、
               どこかで「ほーほけきょ けきょけきょ」と長閑な声がした。
               山姥村の道端でみなでおしゃべりしていた時だったので
               まわりの者は「チャンの携帯鳴らないね」などと話していたのだ。

               無駄な携帯の着信音にしていたちゃんの完敗だ。
               太っ腹は不謹慎にも山に響き渡るような笑い声でちゃんへの電話を切った。