Y版山姥日記

旧山姥日記

苺と梅

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        福羽と書いて フクバと読むそうです。
        1899年に福羽逸人博士という人がフランスから苗を導入し
        新宿御苑で品種改良に成功し福羽と名付けられたとか。
        コレが日本のイチゴ第一号だそうです。

        夕方の静岡県内向けの番組の久能山の石垣イチゴの特集で
        上記のような事を言っておりました。
        座敷童女2号が
        「お母さま・・・コレ!」と嬉しそうに申します。

        その日あるご婦人に頂いたイチゴと
        その番組で福羽であると言うイチゴとよく似ておりました。
        コレが・・・まさか・・・

        イチゴをくださったご婦人の温室育ちのイチゴ様でいらっしゃいます。
        形は良く似てはいるけれど、まさかね。

        そう思いながら食しました。
        採れたてのイチゴの瑞々しさと言ったら あなた!
        福羽様でなくても福羽さまであっても
        旨いものは旨いと 毎度の事ながら到来物は美味しいのでありました。




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        我が家の裏にある他所様の元畑にある梅が咲きました。
        白梅と薄桃色の梅が咲きました。
        この2種類の「今年の枝」は緑色です。
        「今年の枝」の赤いのは紅梅。
        紅梅はまだ咲いておりませぬ。

        この梅の木は観賞用ではなく 実を確保するためのものなので
        実が食べごろになると
        隣のバアチャンと畑の持ち主の婆さまとで賑やかになります。
        もちろん 隣のバアチャン所有の梅の木も他所にあるのですが
        隣のバアチャンはこの梅の実がお気に入りらしいのです。
        当然 梅干しになります。

        80歳をとうに越えた婆さま二人の会話は 窓越しの私の耳にも届いてきます。
        何やかやと雑用をしながら 聞いておりますと なかなか面白いのです。
        人間は 年を取れば取るほど 酸いも甘いも噛み分けて
        見事なほどに熟成されるものだなぁと、毎年思うのであります。
        何時までもお元気でと願わずにはいられません。

        思うに
        若いばかりがこの世の春ではないのですね。

        年寄りの冷や水とか申しますが
        山姥村の婆さまたちを観察しておりますと
        年寄りの有難さ・したたかさを痛切に感じます。
        婆さまたちのつめの垢を煎じて飲めば
        強力さえも敵わぬと思う今日この頃であります。

        ワタクシも山姥村の婆さまの一人になるべく
        修行を積みたいと思う所存でございます。