Y版山姥日記

旧山姥日記

ヴェロニカ・瑠璃唐草・オオイヌノフグリ

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      この写真は2月11日に撮ったものです。
      新年早々の仰天の父の死から 心は晴れず
      何もする気になれなくて
      ただ机の前に座って ボーっとしている日々が続いていた時に
      「何かしなさい。」と太っ腹が私に申し渡しました。

      パソコンのゲームで花札をやっても面白くなく
      富士山の写真は撮り続けてはいたものの
      この機械のボタンに触れることも嫌になっていたときです。

      お針仕事に没頭いたしました。
      ボツボツと縫い続けていたものではなく
      新しいものを縫い始めました。
      「 burn with anger 怒り」という題名にしようかと思ったほど
      怒りに燃える自分の心を持て余しておりました。

      縫い進めていると
      父との思い出 母と父の姿 幼い頃のことなど
      走馬灯のように頭の中を過ぎっては消え、消えてはまた思い出されて・・・
      自分の心の整理にとてもよい作業でした。
     
      久しぶりにお針仕事に根を詰めたため
      ひどい肩こりに襲われたり 腱鞘炎ぽくなったり致しましたが
      負に向く感情を追い出すためには とてもとても役立ちました。

      昨日、父の納骨を済ませました。
      母と姉の待つ墓所に父も納まりました。
      母と父の壷は太っ腹の作ったもので 色は多少違いますが 形はよく似ています。
      10年ぶりに母の壷を見て母を想い 新しい壷を見て父を想いました。
      私が入るところではないことに寂しく哀しく思いました。
      
      幼くして亡くなった姉のところに両親が揃い
      父母の愛を 姉は今受けているのだと、そう思うことにしました。
      私は50数年、親の愛を感じておりましたから。


      そうそう、
      ヴェロニカのことを書こうと思ったのに、とんだ愚痴になってしまって・・・

      オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、学名 Veronica persica)
      別名 瑠璃唐草・天人唐草・星の瞳

          別名の なんて美しいことか と思います。
          何故 フグリなどという名をつけたのでしょう。
          実からの命名ではなく 花からの命名にして欲しいものです。
          高校生になった最初の生物の時間に「コレはオオイヌノフグリである」と教えられてから
          この花の美しい青に魅了されてきました。
          山姥村周辺では新年を迎えてすぐに咲く青いこの花も
          最近では暮れのうちに咲くようになってきました。
          今年のように寒さが厳しくても
          陽だまりのボサの隅に 最初に咲いておりました。
          今は、ボサの端っこにたくさん咲いております。