Y版山姥日記

旧山姥日記

冬枯れもまたよいものです。

兵共が夢の痕
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                   2階の物干し場にそのままにされている葛の葉たち
                   太っ腹に懇願して残してもらったのに
                   とうとう花を咲かせることはなかったのです。
                   その影はとても美しく思えます。
                   小さな頃、東京の片隅の商店街の裏の長屋だった家の2階の物干し場
                   そのもの干し場にあがって 夢見ていたあの頃はとても懐かしいです。

                    
葉っぱを触ったら取れてしまった
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                    葛の葉痕もまだ瑞々しく、葉っぱを取ってしまったことを悔いました。
                    けれども お顔も笑っているようなので一安心です。
                    年末にはこの仔たちも太っ腹の手で天然自然へと帰されてしまうでしょう。



女郎蜘蛛
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                    再三再四で申し訳ありませんが
                    京極夏彦さんのお作では妖しく描かれております。
                    午後1時半には日没を迎える山姥家で
                    光り輝く蜘蛛の巣を見られるのは 短い時間です。



カサカサと同じくらいの冬
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                    芒も菊も午前中の日を浴びて輝いています。
                    ご近所では悪評高い山姥家の芒と枯れたいわゆる雑草たち。
                    冬枯れの野には冬枯れの美しさもあると思うのですが
                    雑草は雑草であるという堅固なお百姓の意見に
                    私はうなだれるばかりです。(でも、このままにしておきます)



                    数少ない色のある花です。
                    もちろん、お他所のお宅には美しく植えられた花が咲いています。
                    この仔は何もしないでも生き抜いてくれた子なので 愛着もひとしおです。



                    こんなところにと思うような 枯れたススキの下にいました。
                    咲くかしら? 触るとよい香りがして嬉しいです。



                    陽だまりの中にいます。
                    実をつけることはないかもしれません。
                    来年の夏が楽しみです。




忍冬の実
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                    忍冬と名付けられるだけあって、冬でも青々と茂っているスイカズラです。
                    どこまでもその陣地を広げていく強い子です。
                    何年も一緒にいるのに
                    実をつけるなんて思ってもみませんでした。


あなたはだあれ?
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                    小次郎との散歩の時 隣のボサで見つけました。
                    誰の実なのか見当もつきませんが
                    触るとホニョホニョとしていました。




         昨日はお伊勢さんのお札を村に配って歩きました。
         初穂料も加算して 一軒一千円也です。

         男衆の仕事だよと私が言っても
         太っ腹は面倒そうにしているので 仕方なく私が配って歩きました。
         組長の仕事です。

         先代の山姥家の柴犬「ワン」が逝ってしまってから 散歩をしなくなったので
         山姥村全戸を廻るのは ちょっと大変でした。
         山にへばりついた里ですから、平坦ではありません。
         歩く事にも慣れていないので どっと疲れが出ました。
         お昼頃と夕方と二度廻りましたが
         まだ終わらない。
         明日もまた、残り二軒です・・・