Y版山姥日記

旧山姥日記

遠雷

7月29日午前11時17分
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         梅雨明けから まだ何日も経っていないのに
         真夏の太陽が一日中輝いていることはない。

         今日は
         お昼ころから雨が降り
         それはすぐに止んだけど
         それでも
         愚図愚図とした空模様。
         「しゃきっとせんかいっ」
         と、言ってやりたかった。


         夕方
         遠くで雷が鳴り始める。
         近くに来るのかと思ったが
         もうちょっとというところで
         また遠くへ去っていった。
         立松和平だったか
         「遠雷」という小説があったなと思いながら
         遠くで鈍く響く雷の音を聞いていた。



         雷が遠ざかると夕立が来て
         あっという間に その夕立も去ったが
         重く立ち込める雲は
         下界では夕焼けかなと思うほどに
         明るい夕方だった。