Y版山姥日記

旧山姥日記

教訓

6月27 日午前10時21分
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     朝から
     日差しは強く 青空も見えていたのに
     富士山は、一日中雲の中。
     いつもの年の この時期の光景だった。



     お昼過ぎ
     小次郎を友に
     裏山へ続く隣のバァチャンの畑の横の道を
     鼻歌交じりで歩く

     Gパンを穿いていても
     素足に、ビルケンシュトックのサボを履いて
     脳天気な一日の予感が嬉しかった。


     右足首の外側に違和感
     ヌメっと冷たい感触

     「ギャーーーーー!!!」

     「ダーーーリーーーーーーーンっ!!!!!」

     「あわわわわわわわぁぁぁ」



     太っ腹が飛び出してくる。


     「どーしたっ!!!」

     べそをかきながら
     右足首外側を指差す事しか出来ない。

     丁度、西部劇で足元に拳銃を撃たれ
     ダンスをしている悪漢のような私の姿(だと思う)

     「ズボンを脱ぎなさいっ!!!」

     夫の命令に素直に従い
     その場でサボを放り投げ、Gパンを脱ぐ。

     立ち尽くす私に太っ腹は

     「ハニー・・・うちの中に入りなさい」



                              いくら山の中でも
                              郵便やさんや宅急便のオニイチャンは来るし
                              オバサンでも、まずいわよね・・・
                              公共ナントカ罪に問われるかもしれないし・・・






          年寄りの忠告は、心の底から聞こうと決心した



      太っ腹の結論
      「草だろっ!」