Y版山姥日記

旧山姥日記

2018年12月の読書記録

読んだ本の数:4
読んだページ数:1639


Tengu―長編推理小説 (祥伝社文庫 し 8-4)Tengu―長編推理小説 (祥伝社文庫 し 8-4)感想
最後がね、ちょっと最後がね…。で、最初のほうはワタシには合わないかなとグダグダと読んでいた。読み続けうちに引き込まれる。読み終わってすぐ、目次にページを戻し第四章「復活」の意味を噛みしめる。荒唐無稽と言えばそれまでだ。けれども、歴史って言ったってその過去の現実を見てきた人は現代では誰もいない。だから、どんなことがあったって不思議でも何ともない・・・と、思えば思える。考古学の世界だって、見た人は誰もいないのだから何万年も前のことは学者の空想と言えばいえるのかもしれない(かなりワタシの偏見が入ってるけど)続
たかが30年かそこらの出来事だって、わからないものは分からない。ベトナム戦争のことだって、正真正銘の少女だったワタシには分からない。主人公の道平は真実を公表するのかなぁ。


読了日:12月06日 著者:柴田 哲孝
芥子の花 (金春屋ゴメス)芥子の花 (金春屋ゴメス)感想
前読「TENGU」がかなり重かったので、痛快。オトーちゃんのいない一日、何もしないで読了。「金春屋ゴメス」が面白いのでシリーズかと思ったら、これでおわり?続き読みたいなぁ。今はこの作者の本を避けているので本当に残念。面白いのになぁ。
読了日:12月07日 著者:西條 奈加



悼む人悼む人感想
表紙の船越桂の作品を主人公「静人」に置き換えながら読了。読み始めてからすぐに「なんて奴だ」と思いながら読む。しかし、実際にこういう人物がいるかもしれないとも思う。10月に兄が逝った。彼は破天荒ではないが自分の思い通に生き死んでいった。あの兄もこうして悼んでくれる人がいるだろうか(ワタシを除いて)。エピローグがいい、というか、余計というか・・・。兄の危篤の報を受けたのは8月の暑い日だった。亡くなって、ワタシの気持ちが落ち着いてから、この本に出合ったのは僥倖であるとしか思えない。
読了日:12月15日 著者:天童 荒太



熱帯熱帯感想
森見登美彦パラレルワールドにまたもや引きずり込まれてしまった。以前「黒森見」と「白森見」があると書いたし、図書館のニーチャンにそれを言ったら「確かに!」と同意もされた。けれど、今回は「黒」と「白」が混然としている。禁じ手じゃないの、これ。早く文庫にならないかなぁ。そうしたら、いつでも手に取って新幹線で読めるのになぁ。
読了日:12月19日 著者:森見 登美彦






森見登美彦の「熱帯」を読んでいる最中に直木賞の候補になった
直木賞を採れなくても山のオバちゃんは大ファンだよ
と、コメント欄に書いたら

やっぱり

取れなかった・・・・・・・・・・・・


でも、この「熱帯」文庫になったら買おうと思っている
(書き忘れたと思うけど
ワタシの読書は富士宮図書館に多大なるご恩を受けている)