Y版山姥日記

旧山姥日記

7月の読書記録

読んだ本の数:16
読んだページ数:4496


風神の手風神の手感想
風はどこからやってくるか。小さいころ、台風の目を見ながら思ったことを思い出す。あの空を見上げた自分を俯瞰している自分もいる。台風の目は不思議。人生も風任せだ。本当にそう思う。その時々で決断はしているんだけど、後から考えれば「たら・れば」ばかりだ。知らないところで繋がっている人はきっといるのだろう、ワタシにも。いろんなことが繋がって、いろんなことがわかって、良かったね。
読了日:07月01日 著者:道尾秀介


古事記異聞 鬼棲む国、出雲 (講談社ノベルス)古事記異聞 鬼棲む国、出雲 (講談社ノベルス)感想
とても面白く読んだ。読んだけれど「??」が脳内で飛びまくる。えーっと、ミステリ?神様のお話?で、プロローグは誰の独白で、エピローグはこの人物の?お話は一応解決するけれど「?」は続く。面白かったけどね。山のオバちゃん弾丸一泊旅行でかねて行きたかった所は行った。残すは出雲。ふぅ~ん、素戔嗚尊って祟り神だったのか。「わんぱく王子のオロチ退治」のスサノウは可愛かったんだけどなぁと、半世紀以上前の東映マンガ祭りを思い出している。
読了日:07月05日 著者:高田 崇史


私の家では何も起こらない (幽BOOKS)私の家では何も起こらない (幽BOOKS)感想
怖くないようでいて、本当に怖い。ワタシはなんでこの作家が好きなんだろうと考えている。そうなんだよね、肯定しているんだよね。ワタシは昔は何かにいつも腹を立てていたけれど、最近では肯定することを覚えた。ニンゲンがまあるくなったのかもしれない。いやいや、まあるいのは身体的特徴だけで精神的にはなぜか面倒になってきたからだろう。だから、受け入れる。この作品も受け入れてるんだよねぇ。共に暮らしている。そこが怖い。「付記」は、いらないかなぁ。と、思うけど受け入れよう。
読了日:07月06日 著者:恩田 陸


宮辻薬東宮宮辻薬東宮感想
まぁ、面白かった。宮部みゆきは流石と言う他ありません。前にもこんな風な本を読んだことがある。図書館で「なんだろう」と思って借りちゃった本で、編集者と作家のお遊びみたいで好きではない。面白かったけど・・・。
読了日:07月06日 著者:宮部 みゆき,辻村 深月,薬丸 岳,東山 彰良,宮内 悠介


タマゴマジックタマゴマジック感想
ばあさんになるって、たまんないわ。恩田陸という作家が女性だって知らなかったし(ずいぶんこの作家のご本は読んでいるというのに)仙台出身って言うのも気が付かなかった(プロフィール読んでるのにだ)それはともかく、このご本、レクイエムのように思える。ワタシは津波の映像を見たとき、海が溢れたと思った。その場にいなかったニンゲンはどこか能天気で他人事とは思えないと思っていても、やっぱり対岸の火事なのかもしれない。どうぞ「白い馬」が希望でありますよう・・・
読了日:07月14日 著者:恩田 陸


烏百花 蛍の章 八咫烏外伝烏百花 蛍の章 八咫烏外伝感想
「ゆきやのせみ」十二国記をほうふつとさせる主従関係だ。どの章も登場人物がみな切ない。心はというやつはやっかいなものだわねぇ。
読了日:07月17日 著者:阿部 智里




QED 百人一首の呪 (講談社ノベルス)QED 百人一首の呪 (講談社ノベルス)感想
最初から読もうと思ってこの本を予約。いやいやいや・・・。くどい。読むのが面倒だ。蘊蓄のオンパレード。けれども、面白い。一気読み。ワタシが覚えている百人一首は「ひさかたのひかりのどけきはるのひにしづこころなく・・。」「あきのたのかりほのいおの・・・」「あいみてののちのこころにくらぶれば」など、ほんの少し(もう少し空で覚えてはいる、念のため)。QEDってなによっ!と思ったら、ちゃんと表紙に書いてあった。ふぅ~ん・・・。さて、これから2冊目。
読了日:07月20日 著者:高田 崇史


QED 六歌仙の暗号 (講談社ノベルス)QED 六歌仙の暗号 (講談社ノベルス)感想
一日中読み耽る。やっぱりくどい。で、続く3冊を図書館に予約。しかし、おうちのお仕事ができなくなるかも・・・。まぁいいか。高校生の時、古文の成績は案外よかったので困らなかった。学校の勉強でばばぁになってから役に立つことって少ないもんね。在原業平ってただの色男じゃなかったんだ。へぇ・・・
読了日:07月21日 著者:高田 崇史


QED ベイカー街の問題 (講談社ノベルス)QED ベイカー街の問題 (講談社ノベルス)感想
前の2冊が厚かったから拍子抜け。シャーロキアンってなに!シャーロック・ホームズは実在していると・・・。へぇ。
読了日:07月23日 著者:高田 崇史




QED 東照宮の怨 (講談社ノベルス)QED 東照宮の怨 (講談社ノベルス)感想
怒涛の如く4冊目。暑い暑い夏はエアコン効いた部屋で昼寝か読書。極楽極楽。等と能天気な山のオバちゃんではあります。東照宮へは小学校の時と次女の結婚を前に二荒山神社に打ち合わせに行ったときと2回しか行ったことがないと思う。たぶん。三十六歌仙の額なんかあったっけ?だんだん京極夏彦の本を読んでいる気分になってきたけど、こちらは暴力的な本の重さではないので、ウトウトしても安全ではある。で、次の本へ進む・・・。いいのかこれで、家事はどうすると内なる声をかき消すことにした。
読了日:07月23日 著者:高田 崇史


QED 式の密室 (講談社ノベルス)QED 式の密室 (講談社ノベルス)感想
特筆すべきは、すっごく薄いということ。なんで?安倍晴明の件は岡野玲子の漫画と同じで「そうよねぇ」と思いながら読む。あの漫画は時々引っ張り出して読んでいるのだ(また娘から「本を買うな」と言われる前だったし)さて、この次を図書館に予約を入れるか否か、ハムレットのように思い悩む山のオバちゃんである。
読了日:07月24日 著者:高田 崇史


額を紡ぐひと額を紡ぐひと感想
読後、直ぐに思ったこと。いいのか?額を作るためだけなのに注文主の人生に必要以上に踏み込むって・・・。そういうご本だから許されるのか。生きることは個人の問題だと思う。他人が踏み込んでいいものではない。面白くなかったと言われれば、面白かったのだ。面白かったんだけど、ほんの少しの嫌悪感が残った。残念だわ。
読了日:07月25日 著者:谷 瑞恵


桜風堂ものがたり桜風堂ものがたり感想
優しい物語だ。登場人物はみな優しい。ワタシの住む山里には本屋はおろかコンビニさえない。だから息子の家に行ったとき本屋のはしごしたんだよねぇ。いいなぁ本屋さんのあるところって。
読了日:07月25日 著者:村山 早紀



QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)感想
ミステリというよりも歴史の蘊蓄を読んでいる。面白いけど・・・
読了日:07月26日 著者:高田 崇史





QED  ~ventus~  鎌倉の闇 (講談社ノベルス)QED ~ventus~ 鎌倉の闇 (講談社ノベルス)感想
頼朝が最初から傀儡に近いって・・。へぇ。修善寺って去年の暮れに行ったけど、しかも悲しい程小さなお墓にもお参りしたけど・・・。ふぅ~ん・・・。
読了日:07月27日 著者:高田 崇史



QED 鬼の城伝説 (講談社ノベルス)QED 鬼の城伝説 (講談社ノベルス)感想
やっとミステリ小説になった。とにもかくにも、ニッポンの歴史は鉄の歴史なんだねぇ。もののけ姫もそうだしね。この陰惨な殺人事件の舞台になった地の人はどういう感想を持つんだろう。急に心配になってきた・・・。
読了日:07月28日 著者:高田 崇史





7月は「QED]を読み続けて
こんな日々もあってもいいのではないかと
我と我が身に甘いワタシは、甘やかすだけ自分を甘やかした。


立て続けにシリーズものを読むのは、頭が疲れる

しかし、このシリーズ、あと40冊ほどあるのだ


読むべきか読まざるべきか

ハムレット的懊悩は続く・・・

でも読むんだろうなぁ。