Y版山姥日記

旧山姥日記

5月の読書記録

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2265


江戸迷宮―異形コレクション (光文社文庫)江戸迷宮―異形コレクション (光文社文庫)感想
異形コレクション2冊目。もう読まないかもしれないこのシリーズ。「萩供養」がお気に入り。井上雅彦さんの前書きに翻弄されるので、こういった形の短編集はワタシには向かない。そういえば、今日は子供の日。「泡影」が悲しい。小さいころ、お化けを見た。空き地になっている家の門柱の上に赤いちゃんちゃんこを着た子が座っていた。お化けと信じて疑わず50年以上を過ごしてきたけど、あれは何だったんだろう。
読了日:05月05日 著者:



文學界2018年6月号文學界2018年6月号感想
こんな高尚な雑誌を購入したことがなかったのでトーチャンにびっくりされた。が、目的のものよりも平野啓一郎だ。「日蝕」で、やっぱり京大の人だなぁ、漢字が難しいと、途中で断念して以来避けていた作家だ。(漢語林も買ったけど難しかった)で、「ある男」一気に読む。お話としてはミステリーかな。大震災を下敷きにしているところがズルイと、思うも避けて通れないよね、ニッポン人にしてみれば。2段組みの550枚だけど、長いとは感じなかった。これだから読書はやめられない。堪能した。
読了日:05月12日 著者:



しあわせな死の桜しあわせな死の桜感想
なんだかよくわからない短編集だった。それはシリーズ物の欄外という感じの短編が入っているからだろう。それでも面白く読む。読んでいる間に11歳の極小マルチーズの豆蔵がお星さまになってしまった。その日の朝まで元気だったのに突然苦しみ4時間ほどで逝ってしまった。5年生きればいいと言われていた不憫な仔だったけど、それでも11年も生きて頑張ったねと、夫と涙ながらに我が家の代々の愛した仔たちと同じ木の下に埋めた。豆蔵の小さな体を撫ぜながら昼寝をするのが日課だった。豆像が逝ってしまっても読み続ける自分に忸怩たる想いだ。
読了日:05月18日 著者:竹本 健治



金春屋ゴメス金春屋ゴメス感想
面白く読了。裏山は美しい夏山に衣替えして吹く風は初夏から少し湿気を含んだものに変わってきている。もうすぐ梅雨が来るんだわ。卯の花が咲いて蜜柑の花は終わりに近付いている。イノシシの足跡が無数にあり小次郎(柴犬)の散歩のときは下を見ていないと危ない。この里山の風景は主人公の生まれた村と代わり映えはしないのかもしれないけれど、ワタシは今パソコンに向かっている。江戸への郷愁を掻き立てるものはこの本に見つけることはあったけど、残念なことにワタシは戦後生まれだ。戦後の恕作さワタシの姉は赤痢でなくなっている。
読了日:05月25日 著者:西條 奈加



天の女王天の女王感想
何処かで知っている。ああ、三銃士か。それでも面白く読了。「天の女王」如何にも如何にもマリア様ね。あ、ダヴィンチ・コード・・・
読了日:05月28日 著者:鳴神響一





三鬼 三島屋変調百物語四之続三鬼 三島屋変調百物語四之続感想
図書館のにーちゃんからこの本を受け取った時「重~い」と声を上げた。にーちゃん(図書館の司書だけど、うちの子たちと同年配)は「このシリーズみんな重いですよね」と笑った。彼は最初は変人かと思ったけど、よく本を知っているしアドバイスもしてくれる。で、宮部みゆき。やっぱり上手だなぁと思う。怪奇談や怪談ではあるけれど、読み終わると人情噺で温かい。と、ここで思った。この前の本読んでないかも・・・。まぁいいか。仲良しって聞いてるけど京極夏彦よりは重くないよね、本の重量。机の前に座って読まないと疲れるわ。
読了日:05月29日 著者:宮部 みゆき



百年泥 第158回芥川賞受賞百年泥 第158回芥川賞受賞感想
前読(こんな言葉あるか?)の宮部みゆきを借りに行って、ついでに借りてきた。最初はケタケタと笑って、選考委員正気かとも思った。けれども、読み進んでいき読み終わるころには選考委員にごめんねと謝っている自分がいた。平易な言葉で書かれている(蝟は読めなかったが)のにこの作家の世界観にのめり込む。ああ、そうだ。梨木香歩さんの「村田エフェンディ滞土録」の読後感に似ている。読後の満足感は最高だった。
読了日:05月31日 著者:石井 遊佳



何があっても本は読む

ご飯を食べるのと同じくらいの重要事項



ワタシは
今月程、自分の読書癖に呆れたことはなかった。