Y版山姥日記

旧山姥日記

8月の読書記録

8月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1847


鬼 (日経文芸文庫)鬼 (日経文芸文庫)感想
ワタシが読んだのは1996年に角川春樹事務所が発刊した白馬に骸骨(鬼)がまたがっている美しい装丁の本。函入だったらしいけど図書館の本だし。岡野英子さん(だっけ?)の「陰陽師」が大好きなので幸運な出会いのような気がする。って、この年までこの人の本を読むことがなかったことを恥じよう。弓削さん好きだわぁと、ミーちゃんハーちゃんだな。(ミーちゃんハーちゃんという言葉を知っている人は少ないかな。ミーハーの元なんだけど)正統な文章は久しぶりだった。面白かった。
読了日:08月25日 著者:高橋 克彦



弥栄の烏 八咫烏シリーズ6弥栄の烏 八咫烏シリーズ6感想
今年四月に日吉大社山王祭に行き神猿に会ってきた。今年は桜が遅かったため、琵琶湖周辺も日吉大社も満開の桜の中だった。ここより先は比叡山という意味の大きな石碑が立ち・・・。このシリーズの終わりにこの終わり方で、そうなのねぇと感慨深い。オバサンの旅行なのだけど、この物語との附合も面白い。神域と山内と外界。比叡山日吉神社と近江の町。神殺しの物語というのは確か、ほかにもあったよなぁと、忘れっぽいオバサンはまぁいいかと寝ることにする。面白かった。
読了日:08月23日 著者:阿部 智里



この嘘がばれないうちにこの嘘がばれないうちに感想
今回も泣けない。ワタシは冷酷か?そうではないと、思う。泣ける話と銘打ってはいけない。感性はそれぞれ違うのだから。癒されるという言葉の大嫌いだ。癒しなんて、そうそう簡単なものではないだろう。泣けるなんて、銘打たなくてもよいのだ。前作でそう思った。おせっかいが過ぎる。と、モンクばかりで申し訳ないとも思う。面白かったし、心温まるお話だ。でもね、絶対に幸せになるなんて、簡単に言ってはいけないよ。山のオバサンはそう思うのだ。絶対なんてないんだからね。幸せは努力して努力して願うものなんだ。
読了日:08月13日 著者:川口俊和



虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)感想
嗚呼・・・。水木センセイは亡くなられたんだ。と、あらためて想った。京極さんの哀悼の気持ちなんだな、きっと。いろんなものを出現させ、たくさんの人を登場させて、水木センセイへの手向けにしたような気がして泣ける。しかし、お話はやっぱり三分の一で終わるんじゃないかなぁ。京極さんだからこうなるんだね。水木センセイにワタシも合掌。
読了日:08月12日 著者:京極 夏彦

馬鹿バカとやたらに「ばか」が出てくるので、どのくらい馬鹿なのか知りたくもあり・・・。楽屋落ちが多いので、よくわからないけれど、京極夏彦だからまぁいいかと思えてしまう。ワタシもバカの仲間かも・・・?「急」を、只今読書中。
読了日:08月11日 著者:京極 夏彦





7月末に読んだ「虚実妖怪百物語」の「序」から続いて「破」「急」と読んだ8月始め。

それから何やかやとあって

二人はゆっくり生活できるようになったのに




なんだかボケ~っとしてしまって

何も手がつかなかった。




今月はもう少し読めるかなぁ。