Y版山姥日記

旧山姥日記

5月の読書記録

5月の読書記録

読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1274ページ


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BHK32NY1L._SX100_.jpgフローラ逍遙 (平凡社ライブラリー)感想
少し前に読了。荒俣宏の「図鑑の博物誌」とどっちが面白いかなぁ・・・。って、較べることはできないけれど。兎にも角にも、ボタニカルアートは美しい。花を思うとき、ヒトはそれぞれ皆、想いが違って、それでも、絵を見て文章を読んで、花の香りに包まれるから不思議。
読了日:5月3日 著者:澁澤龍彦





http://ecx.images-amazon.com/images/I/51uQkzr2AGL._SX100_.jpg冥途あり感想
これがあの長野まゆみさんなのかと驚愕。少年はどこへ行ったんだ。この本に出てくる少年ではない、あの少年たちはどこ!!!と、最初は面食らうというか腰抜かすというかと言った感じだったけれど、なかなかどうして、ワタシの知っている時代や土地、風俗がどこか俯瞰図のように書かれている。こういうオジサンいたよねぇ。昭和の日を挟んで読んだので感慨一入だった。へぇ、また長野まゆみさん遍歴が始まるかもしれない。嘗てそうだったように。
読了日:5月4日 著者:長野まゆみ



http://ecx.images-amazon.com/images/I/41wV28uOmQL._SX100_.jpg影を買う店感想
読み終えるまでとても時間がかかった。奇しくも蜷川幸雄が読書中に亡くなった。最後の「連禱 清水邦夫&アントワーヌ・ヴィロディーヌへのトリビュート」の清水邦夫蜷川幸雄と縁が深い。ワタシの青春がそこにあった。しかし、この皆川博子さんは存じあげなかった。不甲斐ない・・・。あの頃、こういった大人たちに憧れた。憧れは憧れのまま。だから憧れなの。読後感は悪くはない。内容ではなく、過ぎ去った日々への追慕である。
読了日:5月17日 著者:皆川博子



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EBKR09XML._SX100_.jpgトマトさん (こどものとも傑作集)感想
孫の蒼ちゃんが何度も図書館から借りてくるので、ばぁばが買いました。蒼ちゃん(アオチャン)が読んでくれました。次にばぁばが読んで聞かせてあげました。昔、七色の声を使い分け子どもたちに本を読んだことやあまりにワタシの声が大きいので何を起こっているんだろうと夫が慌てて子供部屋に駆け込んできたことを思い出しました。
読了日:5月23日 著者:田中清代



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EZJydoRML._SX100_.jpgとまとさんがね‥ (おいしいともだち)感想
前出の【トマトさん】と一緒に購入。孫の蒼ちゃんにネットで「どのトマトさん?」と聞いた時、この本だと言い張ったので、二冊とも買うことにしました。このご本も3月に4歳になったばかりの蒼ちゃんがワタシに読んでくれてから、ワタシが蒼ちゃんに読んできかせました。最近の絵本のシュールさに好感が持てます。子供は天使だなんて大嘘だもん。
読了日:5月24日 著者:とよたかずひこ



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TdTn3GTWL._SX100_.jpg猫の縁談感想
なかなかどうして・・・。と、後が続かぬ。「とつおいつ」が好きかなぁ。出久根さんのご本、まだ続くような気がしてならない。図書館に何冊あるかなぁ。
読了日:5月25日 著者:出久根達郎




http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DZFB5C4PL._SX100_.jpg御書物同心日記感想
こういう時代物は大好き。時代劇は昔から大好きなので(秘密なんだけどね)いろいろ読んだ。小さいころ、学校から帰ると、美空ひばりやら大川橋蔵やらの時代劇活劇がテレビで放映されていた。畳に寝っ転がりながらゴロゴロと見ていたなあ。今も昔もトド体型は変わらぬ・・・
読了日:5月27日 著者:出久根達郎

読書メーター





皆川博子「影を買う店」
存じあげなかった作家で、1930年生まれのご高齢だとか。
幻想文学といえば中川英夫「虚無への供物」を読んだことがあるが
とても読み進めるのが辛かった記憶がある。
その「虚無への供物」への想いが皆川さんにあったとか。

1970年代、LOVE & PEACEの時代だけど
その頃、三島由紀夫寺山修司唐十郎や櫻社・蜷川幸雄
浅川マキとか
ワタシにとっては混沌と希望と恋愛の時代だった。

何十年も経ってこういう幻想文学にであうとは・・・。
読書メーターのおかげかと思う。

2つのトマトさんは蒼ちゃんへのプレゼント。
孫が祖母に読んで聞かせた初めてのご本となった。記念ね。