Y版山姥日記

旧山姥日記

2月の読書記録

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2571ページ


http://ecx.images-amazon.com/images/I/513sIHDk0BL._SX100_.jpg愚者のエンドロール (角川文庫)感想
ワタシには3人の子供がいる。全員成人しているし、末っ子は今年31歳だ。孫もいる。学園ものを面白いと言うには薹が立ち過ぎているを通り越している。まっ、面白かった。しかし、弟という存在はネーチャンには勝てないんだなぁ。ワタシの子供は上二人が娘で末っ子だけが息子。息子が哀れに思えてきた・・・・。
読了日:2月27日 著者:米澤穂信






http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NIr%2BwaJzL._SX100_.jpg氷菓 (角川文庫)感想
これ、米澤さんのお作?うっそぉ・・・。「折れた竜骨」「真実の10メートル手前」と読んだ。「折れた竜骨」は随分前に読んだんだけど。続いて「愚者のエンドロール」を読み始めた。シリーズ間違えて借りちゃったかな。けれど、面白くなかったわけではないが、学園モノを読むほど若くはない。学生運動の頃、高校生だったんだよなぁアタシ・・・。
読了日:2月25日 著者:米澤穂信





http://ecx.images-amazon.com/images/I/513nbFbQOlL._SX100_.jpgどうぶつたちの贈り物感想
収められている5篇の物語の上質さ、嬉しくなるほどだ。その作家その作家で力量の差はあるとしても、どれもが面白い。最後の小川洋子さんのお話は、小川洋子さん以外ナニモノでもなく、どなたの作品もそうなのかもしれない。あまり読んだことのない作家の方が多かったので申し訳なく思う。ただ「ペンネームにひっそりと隠された動物」とあるが、どなたも一目瞭然でこの帯なんとかならなかったのか。とてもおもしろかった。得した気分。
読了日:2月24日 著者:小川洋子,鹿島田真希,白河三兎





http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Of-5%2BtwZL._SX100_.jpg真実の10メートル手前感想
前作があると知らずに読んで、まさか「折れた竜骨」の作者だとは・・・。読み応えのある短編集だった。表題作の「真実の10メートル手前」10mの意味がどちらに読めて、なかなか意味深だった。最後の「綱渡りの成功例」は、年寄り(ワタシももうすぐ年寄りね)には酷なものだけど、若い作家(この作家は娘より1つ年上)にはどう映るんだろうか年寄りの生きる力は。兎にも角にも、前作を読まねばならんだろう。
読了日:2月20日 著者:米澤穂信





http://ecx.images-amazon.com/images/I/51dB2MKh6rL._SX100_.jpg空棺の烏感想
雪哉って性格悪かったんだ・・・。ふぅん。然し参謀というものはそういう者なんだろう。これからが八咫烏と猿、そうして外界の者と戦うのかしら。 またドキドキしながら、オバちゃんは次の出版を待つわ。
読了日:2月10日 著者:阿部智里








http://ecx.images-amazon.com/images/I/61dFY-IWYYL._SX100_.jpg黄金の烏感想
ますます「十二国記」の世界を髣髴とさせるけれど、それは髣髴とさせるだけで似ているというのとは少し意味合いが違う。「我が民よ」と慈しんでくれる為政者は少ない。現実の事として、民を思う権力者をワタシは知らない。(そうではないかと思える人物はいないわけではなく、ワタシは右翼でもないので恥ずかしいけれど、天皇皇后の言動は「我が民よ」と慈しんでくれているのではないかと思う)孤高の王だね。理解者が徐々に増えてワタシも嬉しいよ。
読了日:2月9日 著者:阿部智里





http://ecx.images-amazon.com/images/I/517XzjcYEPL._SX100_.jpg烏は主を選ばない感想
そうかぁ。そうなんだね・・・。弟と兄が仲良しってことはなんとなくわかってたけどね。「烏に単は似合わない」と裏表なんだねぇ。然し、女はいつも道具だよね。雪哉ちゃんはいい子だね。って、感じかなぁ。
読了日:2月9日 著者:阿部智里







http://ecx.images-amazon.com/images/I/51t1vep-KHL._SX100_.jpg獅子吼感想
やっぱり、次郎さんは上手いと思う。表題作の「獅子吼」それに「うきよご」「流離人」が好きかな。最後の「ブルー・ブルー・スカイ」は次郎さんのご本の中でワタシには相性の悪いものがあるが、その一つに数えられる。「獅子吼」「流離人」は尊厳と孤高と生き延びるとはということについて考えさせてくれるし「うきよご」懐かしい学生時代を本当に懐かしみ(次郎さんと夫は同年)今思えばどうでもいいことに右往左往してたことを思い出させてくれた。浅田次郎さんは本当に上手な作家だと思う。(褒め言葉よ。心からの・・・)
読了日:2月7日 著者:浅田次郎





http://ecx.images-amazon.com/images/I/51k8c9Fw3NL._SX100_.jpg最果てアーケード感想
漫画の原作本ってどんなだろうと、思ったら・・・。普通に小川洋子さんのご本だったのでちょっとがっかり。でも何にがっかりしたのかは不明。こんなアーケードがあったら日がな一日ブラつけるのにと思う。遺髪のレース編み。母のがあったらどんなにいいだろうか。母は永遠に逝ってしまわないとあの日まで信じていた。そんなふうに思い出すのもこの本の持つある種の影響力なんだろう。小川洋子さんのご本にはそう思わせてくれるものがたくさんある。このご本もまた美しい。
読了日:2月3日 著者:小川洋子





最果てのアーケード

小川洋子さんらしい一冊で好き。
漫画の原作本と思って読んでも、だから何なんだと思う。
漫画も読みたいと、思う。
良質の漫画というものは多く存在しているから。

米澤穂信さん。
「折れた竜骨」を随分前に読んだんだけど
それとは全く違う印象で
今はこの人のものを三冊、図書館から借りてきている。


どんなときに本を読むか・・・

多分 現実逃避。



現実逃避にしては、かなりなことだなぁ。