Y版山姥日記

旧山姥日記

庭の仔野の仔・往く春

2013年の9月を最後に
「庭の仔野の仔」はありませんでした。

自分でも吃驚・・・

そうだ、そうなんだよね。
あの頃から見えなくなっていたんだよね。
まず、梅の色が分らなくなって
どういうわけか、香りも分からなくなっちゃったんだよね。


で、今朝
孫もいないし、不思議に静かな我が家の庭に出て

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卯の花咲いていました。
昨年、夫にちょんちょんに伐採されちゃったのに
健気にも
山茶花の生垣の下で咲いておりました。
泣ける・・・





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卯の花の上に覆いかぶさるように咲いているのが
白山吹

昨年の花後の種は
孫の餌食で
バァバコレナアニ?と採って来ます。
硬いねぇとゴミ箱にポイ。

それでもいいの。
君の関心を惹くいい仔なのよね。





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石垣を覆いつくしているのは

木香薔薇と書くらしい


棘がないから
誰が触ってもいいのよと、伸ばし放題。






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宵待ち草という名の仔はいない。

待宵草という名です
と、大声で名乗りなさいね。
と、今年も話しかけてみた。






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母子草

今年は何故か
この仔が元気がよい。

ウチにも元気のよい母と子が帰ってきたからかしら。
父子草も元気になればいいのにね。






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娘が小さいとき
ワタシの母は孫達をよく散歩に連れ出し
野草を採って来て、食卓に飾っていた。

娘が帰ってきてから
食卓に庭の仔や野の仔が飾られることが多くなり

今はこの仔。

よく蔓延る強い仔だけど
この紫は美しいし高貴よねぇ。





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シャガ

著莪と書く。
夏の季語だけど、今花盛り。

日陰に白く咲く。
美しい。
けれど、一日花で
儚げな風情はその為かもしれないね。





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この蝮草の咲いているところは
一日中陽が当たらない。
隣は青木や大きな山栗の木で
日陰中の日影の仔だ。

あれ・・・
もしかしたら











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スイバの花


という言葉の響きは好きだ。

野にあって
スイっと伸びた茎にこの小さな花が咲いているのを見ると

野の仔たちの強さ健気さ逞しさを
誇らしく思う。


のはワタシだけ・・・







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お隣との境界の花壇は
我が家の土地ではあるのだけど

我が家からは全く見えない。


お隣からはよく見えるので
お隣のクニヨちゃんに好きにしてくれと頼んである。

で、
クニヨちゃんが初めに植えたのがこの仔。


「好き?」と聞かれたので
大好きと答えた。


今年、その花壇に
お隣の納屋の影になっているところに
娘は白木蓮を植えた。

ワタシが植えたヤマボウシの隣に。


来年が楽しみ。







花点草や垣通しや
まだまだちゃんと見えない花はあるけれど

それもまた由とできる気分になってきた。






花を見て
木々の緑を見て


美しいと思えるようになった
その嬉しさは

何物にも変え難いのであります。