3月28日の富士山・春の海
3月28日午前5時31 分頃
生まれて初めて、三保の松原を歩く。
世界遺産だ。
行ってみるまでは、よく分からなかったけど
まさに「富士山であります」といった風情で
美しい。
イコモス(だっけ?)に指摘された
テトラポットの撤去中らしく
目の前を
白子漁からの帰港船や
清水港からのタンカーよりもずっと
砂浜の近くをこんな船が通ってゆく
甲板の上にはテトラポットらしきもの
その横から煙が上がっている。
時は昼餉時
ワタクシタチが砂浜でお弁当を頬張っているころ
あの煙はなんだろうという話になる。
そこは
ニッポンが誇るオバチャンたちの群れであるゆえ
煙についての会議が始まり
喧々諤々、丁々発止。
で、ワタシが
「鰯を焼いている煙である」と結論付けたとき
周りのネエサマ方のいるところの温度は
すうっと何度か下がったかのようだった。
が、
何言うことなくお弁当タイムに戻った。
ワタシは間違った結論を出したのであろうか。
否
正解であると今も信じている。
しかしだ
春の海の美しいこと
伊豆半島の霞んで見えるさまも
富士山も霞に包まれ
やわらかく美しく神々しく
海は静かに呼吸し、煌めき
空と海の境界線は、あわあわと不確かだ。
鳶が低く飛ぶ。
音もなく
ワタシの頭上を飛んでゆく。
沢山の人がいるというのに
静かな一瞬を体感する。
春の海