Y版山姥日記

旧山姥日記

2月5日の富士山・梅を見たこと

2月5日午後4時20分頃
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昨年の10月に白内障の手術をしてから
1月に眼鏡を作り
その後検査をして、白内障騒ぎは終了と
思っていた。



で、今日
病院に行った。


雪になったらどうしようと思っていたが
向かいの山の天辺辺りで少しだけ霙になり
あとは小雨。


検眼と眼鏡の確認とを済ませ
あの、若い女の先生の診察を受けた。

「眼鏡は処方箋どおりに出来ています」
「大丈夫ですよ」(これは目の中を見てからの言葉)


「あのぉ、時々黒いものが見えるようになって
右目が重いんですが・・・」
と、ワタシが言うと


「加齢性のもので目の中が濁ってきているので
心配要りません」
は、先生のお言葉。



「あのぉ、花粉症のせいか痒いんですが」
と、ワタシが更に言うと


「アレルギーの目薬出しておきますね」
と、いとも簡単に仰る。



「では、3ヵ月後に定期健診を」
と、先生は予約を入れてくれた。



予約の時間を先生が確認している間に



「紅梅が綺麗に見えるようになりまして」
と、ワタシが小声で言うと


看護婦さんと先生は
少しだけ微笑んでくれて

「色がね」
と、先生はおっしゃった。






ワタシは一緒に喜んでくれとは思ってはいない。
だけど、もう少しナントカ言ってくれればいいのにね。

忙しいんだから仕方がないか。

微笑んでくれただけでも由としよう。
なんてったってクールビューティーなんだから。



と言うわけで

白内障騒ぎはまだ終わることなく



けれど
定期検査をしてもらえれば安心と夫は言った。

彼は案外心配してるのかな。







節分会の時
お浅間さんの湧玉池の傍の紅梅は
二輪三輪とわずかに咲いていて

何年間か美しいと思うことが出来なかった梅の花
本当に美しいと思い

ちょうど目と同じ高さに咲いていた紅の梅が
何故だか滲んで見えた。



「梅が綺麗に見えない」から始まったのだ
白内障は。




そんなに重篤な目の病ではないけど

ワタシにとっては
術後の色の世界は驚愕だった。


黄色が黄色く見えたこと
山吹色が山吹色に見えたこと

空の色の変化を見て取れたこと

赤と朱と紅がちゃんと違って見えたこと


山の木々、野の草草の
緑のバリエーションの多さを



元々認識していたのに
徐々に徐々に分からなくなっていた。


それを取り戻せたことを

この若い女の医師とナースの
微笑みに


本当に感謝している。













多くは望まないわ、彼女達に。微笑んでくれるだけでいいの。