6月23日の富士山・往く雲
6月23日午前9時56分頃
大騒ぎから一夜明け
不思議なことに気がついた。
雨の予報ではなかったものの
昨日の富士山の美しく気高かったことだ。
三保の松原からの富士山も
ニュースで見ただけだけれど美しかった。
今朝早くは富士山は梅雨の雲に隠れ
やがて少しだけ姿を現した。
夏の雲だ。
大きな雲の塊が
我が家を通り過ぎてゆく。
かつて
それは1978年の2月の事だけれど
愛知県立高等窯業職業訓練校の入学試験の時の事。
窓際に座っていたワタシは
雲を眺めていた。
その雲の上に
直前に逝ってしまった夫の友人の姿を見た。
彼は本当にまだ若く
美男だった。
今朝の往く雲を眺めながら
その彼の事や彼岸で暮らしている
ワタシの愛した人々の事を思う。
雲は不思議だ。
彼らは大きな雲の塊の
太陽の光を受けるその先端に立って
此岸にいるワタシたちに手を振っていてくれるような気がする。
往く雲にワタシの想いを乗せることが出来たら
彼らに伝わるだろうか。