庭の仔野の仔・香りに助けられる
散歩に出ずとも花は咲く。
しかも手折っても誰に叱られるモノでもない。自分ちだもん。
蜜柑の花をホワイトリカーで漬けると聞いたけど
お花を焼酎漬けにしたら実は生らない。そこが思案の為所なのだ。
蜜柑の花の香りも一級品だ。
それにこの肉厚の花びらが白を際だたせていて
本当に美しい花だと思う。
この仔は何度も書いたけれど
元々はサンキストのグレープフルーツだ。
なんで夏みかんにヘンシンしたか。不思議ね。
イボタの花も咲いている
このイボタの花にはクロアゲハがやってくる。
他の虫も来ているのだろうけど
クロアゲハが夫婦連れでやって来る。
羽をひらひらさせながら蜜を吸う姿は虫嫌いのワタシでも美しいと思うほどだ。
このイボタの樹、買ったときはリラだった。
だけど、翌年にイボタの樹になった。不思議ね・・・
ムラサキカタバミ(?)
この仔、草っ原で物凄く目立つ美人さんだ。
初夏の草っ原は冬の名残がまだあって、枯れ草も見えてはいるのだけれど
下萌の時期を過ぎ、春めくも過ぎ
爛漫の春を乗り越えて、竹の秋が過ぎ去っても
枯れ草色はまだまだ健在。
あとひと月もすれば凄まじい夏草が
人をも拒む凄まじさになっていく。
そこまでこの仔はがんばれないけど、今は別嬪中の別嬪さんだ。
モッコクの若葉
いろいろな樹の中で艶やかさに掛けては一等賞かな。
小さな花がもうすぐ咲くはずだけど
いつ頃だったか忘れちゃった。
あんまり目立たない花なので、気が付くと良いなと思う。
美しくハナミズキの咲くお庭を拝見したりした後
探し回って探し抜いて
白いヤマボウシのひょろひょろの苗を見つけて植えた。
たくさんの花芽がつくまでには何年かかかったが
今年はもしかしたら実を食すことが出来るかもしれない。
と、内心ウヒャヒャと喜んでいる。
でも、未だにヒョロヒョロだって事が少し心配事なんだけど。
この仔は外犬小次郎の憩いの場となっている。
犬小屋の横で大きな株になっているのだ。
たしか、植木鉢に植えてあったと思うのだけど
水遣りしないでも肥料をあげないでも何年も元気にしている。
暑い夏の日、
小次郎はこの仔に身を寄せて愛を語らっている。
と、思う・・・
白い仔が咲いたり真っ赤な仔が咲いたり
一つの株でいろんな仔が咲いて賑やかだ。
最初、小さな苗を二株植えただけだったのに
山姥家の庭が荒れ地へと変貌するのに大役を買って出た仔だ。
夜薫る。とてもよい香りでウットリとする。
忍冬と書き、真冬でも青々と茂っている。
優しげな顔をしてはいるがかなりの悪女である。
ワタシには太刀打ちできない。
一昨年の秋からばっさばっさと切り続けたが
しっかりと美しく可憐な花を咲かせ
よい香りを振りまいている。
流石だ・・・
季節の変わり目は雨が降る。
しかももうすぐ梅雨だし、気持ちが塞ぐ(かもしれない)
それでもよい香りが辺り一面に漂うと
嗚呼、この季節も大好き
と、勘違いするから不思議だ。