４月２日の富士山を見て思う

嗚呼 思い出のあの日 純白の・・・

午前１０時５７分

午後６時０１分

　　　　　　　　　　　青い空を眺めながら思う

　　　　　　　　　　　あれは３４年前
　　　　　　　　　　　結婚式だけ挙げようと横浜の交通会館を予約した

　　　　　　　　　　　当日
　　　　　　　　　　　「式だけの方ですね」と念を押され
　　　　　　　　　　　お貧乏だから仕方がないでしょと言い返せなかったこと

　　　　　　　　　　　記念写真代が存外に高く 泣きたかったこと

　　　　　　　　　　　披露宴は
　　　　　　　　　　　ワタシの作ったカレーライスとキュウリの塩もみだったこと

　　　　　　　　　　　挙式の前に新婚旅行に行ったのだけど
　　　　　　　　　　　前日予約した旅館でダブルブッキングされて
　　　　　　　　　　　その旅館の人に安宿まで連れて行かれたこと

　　　　　　　　　　　その晩
　　　　　　　　　　　太っ腹が必死で違う旅館を探したこと
　　　　　　　　　　　やっと見つかった旅館では新婚と思われなくて
　　　　　　　　　　　朝になってから やっと女将さんが新婚旅行と見破ってくれたこと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（朝食が新婚さんのは普通の人より一品多かった）

　　　　　　　　　　　タクシーの運転手さんがガラス工芸作家の工房に案内してくれたこと

　　　　　　　　　　　あれから
　　　　　　　　　　　谷あり谷あり谷ありの人生だけど
　　　　　　　　　　　それはそれで良しとする