Y版山姥日記

旧山姥日記

思えば遠くへきたもんだ

10月19日


午前11時34分
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午後5時ごろ
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            29年前
 
            生まれて3ヶ月に満たない座敷童女1号を抱き

            ワタシタチ夫婦は山姥村へとやって来た

            なんて寂しい風景だろうと思った

            それがどうだ

            今では当たり前の景色となり

            子供達にとっては故郷そのものの風景だ

            色々な援助をしてくれた双方の親はもうなく

            ワタシタチが実家になった







                           記憶は曖昧になってきているけれど

                           29年前の台風の翌日

                           引越し業者のトラックの運転手は

                           山姥村に入る前に 引き返そうとしたが

                           積み上げられた土嚢を太っ腹がどかしながら

                           やっとのことで 山姥村に入ることが出来た

                           台風直後のため 水道も電気も止まっていて

                           前途多難を予感した

                           予感は的中したが 今では笑い話になっていて

                           懐かしい思い出だ