思えば遠くへきたもんだ
午前11時34分
午後5時ごろ
ワタシタチ夫婦は山姥村へとやって来た
なんて寂しい風景だろうと思った
それがどうだ
今では当たり前の景色となり
子供達にとっては故郷そのものの風景だ
色々な援助をしてくれた双方の親はもうなく
ワタシタチが実家になった
記憶は曖昧になってきているけれど
29年前の台風の翌日
引越し業者のトラックの運転手は
山姥村に入る前に 引き返そうとしたが
積み上げられた土嚢を太っ腹がどかしながら
やっとのことで 山姥村に入ることが出来た
台風直後のため 水道も電気も止まっていて
前途多難を予感した
予感は的中したが 今では笑い話になっていて
懐かしい思い出だ