雨降って地固まる・・・

　　昨夜遅く雨は上がっていたようだ。
　　朝起きると
　　山姥家は深い霧の中にいて
　　でも、明るい。

　　空を見上げると
　　霧のベールの上には青い空が透けて見える。
　　３０分も経てば、霧は晴れてよい天気になるだろう。
　　こういう朝の光は優しい。温かい。

　　今日、結婚するお嬢さんは
　　「私は、雨女なんです。」
　　と、初対面の時から言っていた。
　　昨日の雨で「明日もダメかしら」と太っ腹爺と話していた。
　　どうか晴れますようにと、心から願っていたのは私たちだけではない筈だ。

　　それというのも
　　彼女はお嬢さんというにはちょっと薹(とう)が立っている。
　　けれど、彼女を奥さんにした男は一生幸せになることはその人柄で解る。
　　最近の男共の「女を見る目」のないことに、太っ腹も私も嘆いていた。
　　彼女が、昨年暮「結婚が決まりました」と報告しに来た時のこと
　　その時のことを思い出すたびに、泣きそうになる。
　　あんなに嬉しそうに結婚すると言った人を、私たち夫婦は知らない。
　　太っ腹は「体中で笑ってたよな、いいなぁ」と今でも言う。

　　私は太っ腹の送り迎えをしただけだが
　　迎えに行った帰りの車の中で
　　「手紙読むだろ、新婦が・・・俺、泣きそうになった」と激白した。
　　ご両親と彼女、もうこれでいいかなと思ったときに結婚が決まったという内容に
　　ご両親だけでなく、たぶん会場中が優しい温かい涙を流していたと想像がつく。

　　我がイイカゲンな息子も含め
　　世の若き男性諸君、
　　伴侶を見つけるときは、心の目をカッと見開いていなさい！！
　　妻にするなら、心根のいい人になさい！！
　　心は、心でしか見えないのだよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　解ったか！座敷童子３号

　　今日のおまけ
　　　　　　　

結婚おめでとう。お幸せに。