Y版山姥日記

旧山姥日記

高野聖

                                  泉 鏡花  著
                                  角川文庫  版

                             https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/e/eikoobasan/20190820/20190820205454.jpg

 目次
  義侠儀血
夜行巡査
  外科室
  高野聖
  眉かくしの霊

   注釈
   解説     村松定孝
       泉鏡花 ー 人と作品
       作品解説


  とにかく久し振りに「泉 鏡花」を読んだ。

  毎月一回お街へ行く電車の中で読んだので
  郷愁と眠気の狭間で、

  前にこの本読んだのすら、思い出せなかった。

  高校生の時も、大学生の時も、主婦になってからも
  読んでたのを思い出すまで、そんなに時間は掛からなかったけど・・・

  義侠儀血が「滝の白糸」だったと思い出したのは
  2・3ページ読んでからだったことに愕然とした。
  先代の水谷八重子もの、今の水谷八重子の舞台も、テレビで見ているのに・・・

  2年ほど前
  座敷童子3号が「どんな本を読めばいいかなぁ」と私たち両親に質問をしてきた事がある。
  彼は、大学生になっていたので
  ファンタジーでもなかろうと、こちらも頭をひねって考えた。
  その時、私は
  「夏目漱石」「泉鏡花」が脳裏をよぎったが
  父太っ腹も同意見だったので、母山姥は驚いた・・・

  なんで、
  カフカベケットを思い出さなかったか・・・

  日本語の美しい作家を息子に教えたかったのだと、後から気が付いた。

  座敷童子3号の在籍する学部は、英語で授業が進められる。
  当然、美術史の仏像の部分も
  日本人ではない教授から、英語で習うの。
  不思議でならない(母は合点がゆかぬのです)。
  私の拙い知識を、息子は聞こうとする。
  とんでもない事ですじゃ。

  ということで、
  息子に読めと言ったので、まさか母が忘れているわけにはイカンと思って読んでみた。


  やっぱり、いいなぁ。
  日本語って、綺麗。

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